Fertility Preservation for Children Diagnosed with Cancer

がんと診断された小児のための妊孕性温存療法

Introduction

はじめに

・ご両親とがんの医師が小児期と思春期のがん患者さんの妊孕性の将来を決める上でキーパーソンとなる役割を果たします。

・小児がんサバイバーが大人になると、妊孕性温存療法と将来家族をもつことができることは重要であると感じます。

・ご両親はがんと診断された小児の妊孕性温存療法を知らないかもしれません。

―ご両親はがん治療と目の前にあるお子様の健康に気持ちが集中しているかもしれません。

―ご両親はお子様の妊孕性について話し合うことを心地悪く感じられるかもしれません。

・有用な妊孕性温存療法があるかもしれないことを理解することと、お子様とご両親を生殖医療の専門家に紹介することは将来のQOLを改善できるかもしれません。 

Fertility Preservation—Where Does It Fit?

妊孕性温存療法―どれにあてはまりますか?

a 後述の表を参照.

b 後述の図を参照

 

Starting the Conversation

話し合いを始めましょう

あなたは患者さんとご両親にがんと予定しているがん治療が起こすかもしれない不妊症のリスクについてはなすことは心地よいものではないかもしれません。話し合いを始めるのに役立つと思われるキーポイントは次のようなものです。

・がんとがん治療はあなたのお子様の妊孕性に影響を与えるかもしれません。

・予定している治療に基づくとお子様が不妊症になる危険性は〔高・中・低〕程度になります(後述の表を参照)。

・がん治療の前にお子様の妊孕性温存療法を試みるオプションがあります(後述の図参照)

・がんとがん治療、あるいは妊孕性温存療法はお子様が将来授かるお子様には害を与えることはないでしょう。

・妊孕性温存療法はがんの再発のリスクを上昇させることはないとみられています。

・私は、あなたがお子様の妊孕性温存療法についてもっと話し合いたいのであれば、妊孕性温存療法の専門家に紹介することができます。

Options for Fertility Preservation

妊孕性温存療法のオプション

・放射線療法を行っている間に精巣や卵巣を放射線から遮蔽することができます。

・卵巣の位置を手術で放射線の照射野から移動させることが思春期の前後にかかわらず、妊孕性温存療法のオプションとして行うことができます。

・思春期前の女の子に、卵巣組織を凍結保存しておいてがん治療後に移植に用いることもできますし、体外で卵胞を培養して受精させるということもできます。

・思春期前の男の子に、精巣組織を凍結保存しておいてがん治療後に移植して精子形成を行うことができるかもしれません。

・組織凍結保存は実験的な医療とみなされており、施設の倫理委員会で承認された臨床研究という立場でのみ行うことができます。

・後述のリソース・リストをみていただくと、あなたとご両親が組織凍結保存について妊孕性温存の専門家に話し合いに行く時に役に立つと思います。

Fertility preservation options for children diagnosed with cancer

がんと診断されたお子様のための妊孕性温存療法オプション

a 卵巣への転移の可能性が高い場合はオプションになりません。

b実験的―倫理委員会で承認されている臨床研究として行われるのみです。.

Cancer Therapy and the Risk of Infertility

がん治療と不妊症リスク

・がんと診断されたお子様にとって妊孕性温存療法の第一歩は不妊症にまでなるのかリスクを評価することです。その次に予定されているがん治療のリスクを評価しましょう。

・単独の化学療法も多剤併用の化学療法も不妊症リスクの程度は様々です。

・化学療法と放射線療法を同時に併用する場合は不妊症の危険性が増加します。

・次の表はがん治療とレジメンを男性の不妊症リスク(長期間続く無精子症と定義)に基づいて分類してあります。

 

高リスク

中リスク

低リスク

リスク無

リスク不明

• 全身放射線照射 (TBI)

• 全腹部、骨盤放射線照射

思春期前の女の子 doses >15 Gy

あるいは思春期後の女の子 >10 Gy

• 男の子 精巣放射線照射 dose ≥3 Gy

• 頭部/脳放射線照射 >40 Gy

• 脊椎放射線照射 24–36 Gy

• 男の子 Cyclophosphamide >7.5 g/m2

• 女の子 Cyclophosphamide > 15–20 g/m2

• 骨髄移植準備のためのアルキル化剤化学療法 (e.g., cyclophosphamide, busulfan, melaphan)

• アルキル化剤化学療法(e.g., cyclophosphamide,

ifosfamide, busulfan, carmustine, lomustine) + 全身放射線照射,

骨盤放射線照射, 精巣放射線照射

• procarbazineを含むプロトコール

• 片側あるいは両側の精巣摘出手術

• 精巣放射線照射 dose 1-6 Gy (腹部/骨盤放射線照射からの散乱による)

• BEP x 2–4 cycles

• 累積cisplatin dose

<400 mg/m2

• 累積 carboplatin

dose ²2g/m2

• ホルモン療法

(前立腺がん)

• 骨盤内手術 (前立腺, 膀胱, 大腸下部, 直腸)

• 精巣放射線照射 dose 0.2–0.7 Gy

• 非アルキル化剤化学療法:

ABVD, OEPA,

NOVP, CHOP,

COP

• 精巣放射線療法 dose

<0.2 Gy

• 放射性ヨウ素

• Interferon-á

• Irinotecan

• Bevacizumab

• Cetuximab

• Trastuzumab

• Erlotinib

• Imatinib